フィッチは1日、三井住友銀行(SMBC)の長期発行体デフォルト格付け(IDR)をA-からAに引き上げた。格付けのアウトルックは安定的。
1ノッチの格上げについて、フィッチは「SMBCグループの長期IDRは、グループの存続性格付(VR)を起点とする。SMFGの長期IDRはVRと同水準である一方、SMBCの長期IDRは、秩序ある破綻処理において、一般債権者が最終的な銀行持株会社であるSMFG(三井住友フィナンシャルグループ)の調達する破綻処理資金の恩恵を受けるとフィッチが予想していることから、1ノッチ引き上げられている。SMBCはSMFG傘下の重要な子会社であり、2019年以降蓄積された同行の損失吸収力は2023年9月末時点でグループのリスクアセット(RWA) の14%超に上る。VRはグループのインプライドVRと同水準であり、SMFGの強固な営業基盤を織り込んでいる」と指摘。
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