15日の地方債市場では3銘柄の10年債と2銘柄の5年債、宮城県20年定時償還債が条件決定した。以下は案件レビュー。
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■10年債
10年満期一括償還の地方債は、9日の第1陣の案件が前月比1bpタイト化させ、国債カーブ+7bpとした。10日の共同発行市場公募地方債が同水準で続き、15日の長野県債、愛知県債も同じ水準、東京都債は他銘柄との1bpの格差を保って+6bpで条件決定した。年度初めからの良好な需給が続いており、順調に消化され、セカンダリーでは玉が枯渇する状態となっている。流通実勢対比のスプレッド妙味も買いの後押しとなった。追加利上げへの思惑で金利が上昇傾向にあるが、絶対値が高くなることから全体としてはポジティブな受け止めであり、利回り妙味による新規の稼働も見られた。
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