27日、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)の永久NC10.25劣後ドル債(SEC登録)が条件決定した。以下は案件レビュー。
年限 永久NC10.25
発行額 10億ドル
表面利率 6.600%
ローンチ・スプレッド 米国債+228.3bp
格付け Baa3(ムーディーズ)/BB+(S&P)
ブックランナー SMBC日興セキュリティーズ・アメリカ/ゴールドマン・サックス・インターナショナル/JPモルガン・セキュリティーズ/シティグループ・グローバル・マーケッツ
自身初のドル建てAT1債で、邦銀では三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG、Baa3:ムーディーズ/BB+:S&P/フィッチ、永久NC5、7億5000万ドル、8.200%、米国債+329.4bp、ブックランナー:MS/MUFG)に次ぐ2例目。6.60%で10億ドルのディールとなり、この約10倍となる100億ドルほどの最終需要を集めた。米国債+228.3bpというスプレッドは、ヤンキーG-SIBs銘柄としての最低水準を記録し、ボリュームとプライスを両立させた。良好な市場環境が追い風となったうえ、「本邦メガバンクのクレジットの高さや、邦銀AT1債のストラクチャーへの安心感が順調なオーダー化につながった」(SMBC日興)。
キャピタルアイ・ニュースで続きを読む
よく読まれている記事
- 2024年1月23日 SMFG永久劣後債:年度3回目、ロット確保と利回り妙味
- 2023年9月6日 SMFG債:レイバーデー明け初日に登場、20億ドルで前回-10~20bp
- 2023年7月10日 SMFGドル債:2カテゴリー・6トランシェ
- 2023年6月1日 SMFG債:プライスとボリュームのバランス取る
- 2023年12月15日 古河機械金属5年債:23年ぶりの“古河気合筋肉”