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日本製鉄劣後債:USS買収とリプレイスメント

7日、日本製鉄の3本立て劣後債(A-:R&I/A+:JCR、総額1675億円、主幹事:日興/みずほ/三菱/野村/大和)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債
劣後4 35NC5 675 2059/6/13 1.534 100
劣後5 37NC7 200 2061/6/13 1.882 120
劣後6 40NC10 800 2064/6/13 2.328 137

発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp

日本製鉄本社(2019年4月2日、東京・丸の内)

2019年9月以来の劣後債。初回の60NC5債のリプレイスメントと、USスチール(USS)の買収資金の調達が目的で、注目度の高い案件だった。金利環境や買収を巡る不透明感があるなか、上限の1675億円まで増額し、総需要は2800億円程度に達した。35NC5債に1400億円強と、3年限で最も旺盛な需要が寄せられたものの、発行体の償還ラダーを考慮し、カーブを立たせて40NC10債を最大の800億円に膨らませた。

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