7日、武田薬品工業の60NC5劣後債が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 2
年限 60年(60NC5)
発行額 4600億円
表面利率 2029年6月25日まで1.934%、翌日から2034年6月25日まで1年国債+140bp、翌日から2049年6月25日まで1年国債+165bp、翌日以降1年国債+240bp(フロアー:0%)。
ローンチ・スプレッド 国債+140bp(ノンコール期間のみ)
参照国債回号 355
参照国債償還日 2029年6月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2084年6月25日
格付け A(JCR)
ブックランナー 三菱UFJモルガン・スタンレー/SMBC日興
主幹事 みずほ

2019年5月に発行した初回劣後債のリプレイスメントとして起債。1トランシェで4600億円は、本邦事業会社として最大の劣後債である前回債(5000億円)に次ぐ規模で、今日条件決定したほかの事業債と財投機関債、地方債等の合計(4572億円)よりも多い。金利水準やハイブリッド債のリスクウェートの違いなど、市場環境は5年前から滄海桑田(そうかいそうでん)の変化を見せるなか、長めの運営とボリュームプレミアムを示すことで、当初の想定以上に増額した。
よく読まれている記事
2025年3月19日 JALが永久劣後債を準備
2025年3月7日 東急不HD35NC5劣後債:好需給とGB効果で格上のヒューリック並み
2025年2月28日 ヒューリック35NC5劣後債:既発のロール、下限に3000億円
2024年11月28日 ちゅうぎんFGが10NC5債を準備
2024年10月21日 SMTG永久劣後債:MUFGマイナス4bp、市況・希少性・発行額