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セブン&アイHD債:戦争中でもBOJ前でもコンビニに寄る

27日、セブン&アイ・ホールディングスの4本立て債(AA-:R&I/AA:JCR、総額2200億円、主幹事:野村/日興/三菱/みずほ)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 基準
16 3 600 2026/11/2 0.400 25.1# 絶対値
17 5 600 2028/11/2 0.687 32 国債
18 7 300 2030/11/1 1.040 45 国債
19 10 700 2033/11/2 1.392 52 国債

発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp

セブン-イレブン(2017年10月14日、都内)
セブン-イレブン(2017年10月14日、都内)

2020年11月以来およそ3年ぶり。中東をめぐる地政学リスクが高まり、30~31日の日銀会合で政策再修正に対して疑心暗鬼という状況。普通なら避けたいタイミングに登場し、総額2200億円のディールを無事に仕上げた。金利のボラティリティが最も高い10年債で最大の700億円を実現。「信用力や希少性、知名度の高さが評価されているところで、投資家の目線に沿った水準が魅力となり、不安定な環境でもしっかり需要を捕捉し、強さを見せつけた」(野村)。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む