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政投銀債:全年限タイト化、5年・10年は地方債フラット保つ

政投銀広告(2023年4月25日、大手町駅)
政投銀広告(2023年4月25日、大手町駅)

6日、日本政策投資銀行の3本立て債(AA+:R&I/AAA:JCR/A1:ムーディーズ/A:S&P、総額900億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 対カーブ 主幹事
177 3 400 2026/10/16 0.230 12 11 日興/三菱/野村
178 5 200 2028/10/16 0.433 10.5 10 日興/三菱/野村/岡三/しんきん
179 10 300 2033/10/14 0.895 9.5 9 日興/三菱/野村/岡三/しんきん

発行額:億円/表面利率:%/対国債・対カーブ:+bp

全ての年限において、先行案件からのタイト化を実現し、5年・10年債は先月に続いて地方債フラットを維持した。金利がボラティリティを伴って上昇する不安定な環境のなか、投資家のセンチメントに応じて3年債が先行より1bpタイト、5年債が地方債より1bpワイドな水準をマーケティングレンジに入れ、10年債が地方債フラットの1本値で運営した。3年債の400億円を軸に総額900億円のディールに仕上げた。7月に続く定例債で、起債は8月の2年サステナビリティボンド以来だった。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む