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政投銀定例債:需給好転のタイミング、1500億円に迫る需要

12日、日本政策投資銀行の3本立て債(AA+:R&I/AAA:JCR/A1:ムーディーズ/A:S&P、総額900億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 対カーブ 主幹事
180 3 400 27/1/19 0.125% +11.5bp +11bp みずほ/大和/三菱
181 5 250 29/1/19 0.299% +11.5bp +11bp みずほ/大和/三菱
182 10 250 34/1/19 0.690% +11bp +10bp みずほ/大和/三菱/東海東京

※発行額:億円

昨年10月と同じ組み合わせの定例3本立て債で、今年度最後の公募債。日銀のマイナス金利解除のタイミングが注目される一方、金利水準が近々では上がらないとの見方があるなかでのディールとなり、3年債が400億円、5年・10年債が各250億円への増額を達成したうえ、その1.6~1.8倍ほどのオーダーを獲得し、総需要は1500億円に迫った。スプレッドは結果的に先行銘柄と同水準で、5年・10年債は地方債プラス1bpに着地したが、発行体は「結果ありきではなく柔軟に考えていた」(財務部)と話す。トランスペアレンシー方式で運営し、3年債にアカウントXが存在し、自己ブックはいずれの年限にも出ていない。

日本政策投資銀行(2017年8月20日)
日本政策投資銀行(2017年8月20日)

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