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JR東日本債:高クレジットの安心感、市況悪化でもタイト化

6日、JR東日本の4本立て債(AA+:R&I、総額480億円、主幹事:みずほ/三菱UFJMS)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 対カーブ
194 10 110 33/10/13 1.025% +22.5bp +22bp
195 20 160 43/10/13 1.787% +24.5bp +23bp
196 30 80 53/10/13 2.047% +29bp +29bp
197 40 130 63/10/12 2.238% +38.5bp +37bp

※発行額:億円

東京駅に停車する特急サフィール踊り子(2022年8月12日)
東京駅に停車する特急サフィール踊り子(2022年8月12日)

7月の5本立て債(総額800億円、主幹事:大和/SMBC日興)に続く起債で、前回にあった50年債の可能性を探ったものの叶わず、今回は10~40年の4本で起債した。マーケット環境が悪化するなかでも全年限でタイト化し、幅は10年債が5.5bp、20年債が2.5bp、30年債が2bp、40年債が4bpとなっている。電力債がワイド化している状況でのスプレッド縮小に、「あまりタイトな水準を狙うのは理解できない」(市場筋)との苦言もあるが、ブックランナーは「環境が悪いからこそ発行体の高いクレジットが注目された」(みずほ)と強調している。トランスペアレンシー方式で運営し、10年・20年債にアカウントXが存在し、自己ブックはいずれもなかった。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む