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東電PG債:需給悪化のなかで1200億円、初のスプレッドプライシング

6日、東京電力パワーグリッドの3本立て債(A-:R&I/A:JCR、総額1200億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 主幹事
68 5 280 28/10/13 0.988% +65bp みずほ/日興/三菱/野村/大和/しんきん
69 10 590 33/10/13 1.724% +92bp 三菱/日興/みずほ/野村/大和/しんきん
70 15 330 38/10/31 2.200% +97bp 日興/三菱/野村/みずほ/大和/しんきん

※発行額:億円

東京電力パワーグリッド(2021年5月29日、東京・町田市)
東京電力パワーグリッド(2021年5月29日、東京・町田市)

7月の3本立て債に続く総額1200億円のディールとなったが、市場環境の悪化によって投資家の慎重姿勢が強まり、いずれもワイドサイドでの着地を強いられた。ボラティリティを伴う金利上昇を受け、発行体の起債で初となるスプレッドプライシングを採用している。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む