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野村HD債:3年年金・5年諸法人が牽引

31日、野村ホールディングスの2本立てTLAC債(A:R&I/AA-:JCR、総額500億円、ブックランナー:野村)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債
7 3 300 26/9/4 0.680% +60bp
8 5 200 28/9/6 0.959% +72bp

※発行額:億円

野村証券(2022年9月5日、堺市堺区)
野村証券(2022年9月5日、堺市堺区)

昨年8月の3本立て債(総額635億円、ブックランナー:野村)以来1年ぶりの起債。証券持ち株会社による社債という特性上、周辺銘柄の実績は参考にならず、自身の既発債の時価などをベースに居所を探り、3年債が国債+60bp、5年債が+72bpに落ち着いた。ディールの特徴としては、「より高い絶対値が付く5年債に諸法人の札が先行し、中盤以降は3年債に年金勢のオーダーが入って盛り上がった」(野村)。発行額は3年債が300億円、5年債が200億円で、最終需要はそれぞれ1.4倍程度、1.6倍程度となっている。トランスペアレンシー方式で運営し、アカウントX・自己ブックともにゼロだった。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む

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