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味の素:勝ち組のSLB、花王の2つ前

9日、味の素の2本立てサステナビリティ・リンク・ボンド(SLB、AA:R&I/A+:S&P、総額300億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 主幹事
28 5 100 28/6/15 0.320% +23bp 野村/みずほ/三菱/大和
29 10 200 33/6/15 0.770% +33.9bp 野村/みずほ/三菱/日興

※発行額:億円

味の素本社(2018年1月25日)
味の素本社(2018年1月25日)

2021年10月の7年物サステナ債(100億円、0.130%、国債+17.6bp<CEYE算出>、主幹事:みずほ/野村/三菱UFJMS)以来1年8ヵ月ぶりの登場で、SLBは発行体にとって初めて。大型連休明け後の社債市場は好調に推移していたが、タイトニングが急激に進み、供給も増えたことで一旦踊り場を迎えた。「セカンダリーで(タイト化から)逆回転している」(社債関係者)とも言われる状況で、味の素債は「ダブルAフラットの食料品銘柄であることに加え、セクターやネームへの安心感」(野村)によって、5年債が国債+23bp、10年債が0.77%と、いずれもレンジ下限の水準に決まり、2本で700億円超のオーダーを集めた。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む

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