15日、共同発行の10年グリーンボンド(GB)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 2
年限 10年
発行額 564億円
表面利率 0.893%
ローンチ・スプレッド 国債+10bp/国債カーブ+7bp
参照国債回号 373
参照国債償還日 2033年12月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2034年3月24日
主幹事 野村/みずほ/大和
第三者評価機関 R&I/JCR
昨年11月の初回債(500億円、0.846%、国債+8.5bp/国債カーブ+7bp、主幹事:野村/みずほ/大和)に続く2回目のGBで、今年度最後のESG地方債でもある。前回債は、10年物地方債の需給が緩むなか、国債カーブ+6bpをマーケティングレンジの下限に置き、グリーニアムをそれまでの2bpから3bpに拡大する試みを行ったことに対して批判の声が聞かれた。翻って今回債は、市場環境が良好なうえ、先行水準並みである+7bpの1本値を示したことが好感され、116件の投資家から620億円程度の需要を集めた。
よく読まれている記事
- 2024年2月15日 東京ガスが10年・20年債を準備
- 2023年12月11日 京阪HDが5年サステナ債を準備
- 2023年6月30日 東京建物10年債:3年ぶりのサステナ・シニア
- 2023年6月1日 蘇る“あの住不”:2本立てGB、最終需要「非公表」・自己ブック「ノーコメント」
- 2023年10月25日 クレジット市場:大阪市がBOJ後に出直し