15日、国際協力機構(JICA)のドル建て政府保証5年サステナビリティボンド(SEC登録)が条件決定した。以下は案件レビュー。
年限 5年
発行額 10億ドル
表面利率 4.250%
発行価格 99.480
応募者利回り 4.376%(単利)/4.367%(複利)
ローンチ・スプレッド MS+62bp
償還日 2030年5月22日
格付け A1(ムーディーズ)/A+(S&P)
保証 日本国
ブックランナー 大和証券キャピタル・マーケッツヨーロッパ/バークレイズ・バンク/シティグループ・グローバル・マーケッツ/米国みずほ
第三者評価機関 ムーディーズ

5月はJICAの定例ポジションであり、この月のドル債は4年連続。2023年からは5年サステナ債としており、この商品は3年連続であるとともに、今回を含む3回とも10億ドル以上の起債となっている。マーケットが“関税ショック”から巻き戻すなか、発行の継続による流動性の向上と、前回債からのムーディーズとS&Pからの格付け取得が効果的となり、イニシャルプライスソーツ(IPT)から5bpタイトなMS+62bpで50億ドルの最終需要を取り込んだ。
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