24日、日本生命保険の30NC10劣後ドル債(144A/Regulation S)が条件決定した。以下は案件レビュー。
年限 30年(30NC10)
発行額 15億ドル
表面利率 6.500%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 米国債+218.9bp
償還日 2055年4月30日
格付け A3(ムーディーズ)/A-(S&P)
ブックランナー JPモルガン・セキュリティーズ/シティグループ・グローバル・マーケッツ/モルガン・スタンレー/BofAセキュリティーズ/HSBCセキュリティーズ

トランプ政権による米国時間2日の相互関税の発表でマーケットが世界的に混乱し、“震源地”の米国ではドル債のスプレッドが大幅に拡大した。日生債は、この混乱が最悪期を脱し、投資家のセンチメントも回復してきたタイミングを捉えて登場。「高いクレジットとネームのブランド力への評価」(シティ)でイニシャルプライスソーツ(IPT)から75bpのタイト化を実現するとともに、15億ドルの発行額に対して140億ドル超の最終需要を獲得した。
よく読まれている記事
2025年1月17日 日本生命30NC10債:初のユーロ建てを適正値アンダーで
2025年10月23日 SBGが7月に続く大型外債、ドル・ユーロ建て劣後で4356億円
2025年10月17日 東京都:世界初のCBI認証付きレジリエンス債、継続発行に期待
2025年9月30日 SMFG11NC10TLAC債:ユーロ建てでも初のコーラブル
2025年9月26日 三菱地所5年ドル債:「丸の内の大家さん」の初回ベンチマーク