20日の地方債市場では高知県と神戸市の5年債が条件決定した。以下は案件レビュー。
発行体 | 回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
高知県 | 5年度/1 | 5 | 50 | 28/10/31 | 0.438 | 8.5 | 8 |
神戸市 | 5年度/8 | 5 | 200 | 28/10/20 | 0.458 | 10.5 | 10 |
発行額:億円/表面利率:%/対国債・カーブ:+bp
どちらも5年物で、高知県はグリーンボンド(GB)、神戸市は通常債の位置付け。先行銘柄と同じく、GBが国債カーブ+8bp、通常債が+10bpで条件決定した。金利動向の不透明感から投資家の慎重姿勢が見られるなかではあったが、どちらも問題なく販売されている。
■高知県GB(主幹事:野村/SMBC日興/みずほ)
高知県のGBは、3月に四国の自治体で初めて発行(5年、50億円、主幹事:みずほ/野村/SMBC日興)して以来2回目。主幹事方式での起債も2回目となる。5年債・50億円を10月以降に起債することを8月16日にアナウンスし、個別IRや地元向けのセミナーなどを行って準備した。10月17日のヒアリングで運営に入った。
![高知駅前の銅像(坂本龍馬、中岡慎太郎、武市半平太、2023年9月、高知県高知市)](https://c-eye.co.jp/wp-content/uploads/2023/10/Image-6-300x225.jpg)
よく読まれている記事
2024年7月19日 東京都:久々の主幹事方式10年債、「ならでは」の層が参加
2024年7月17日 神戸市、5年債を最速8月に起債
2024年7月11日 岩手県5年グリーン/ブルー債:熱い地元愛
2024年7月5日 5日の地方債:グリーニアム2bp維持、大阪市が年度初の30年債
2024年5月17日 静岡県20年定償債:+25bpを踏襲