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高速道路機構債:高ボラで20年低調、17年に穴埋めニーズ

19日、日本高速道路保有・債務返済機構の3本立てソーシャルボンド(AA+:R&I/A1:ムーディーズ、総額239億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 対カーブ 主幹事
319 10 100 33/10/27 0.919% +9.5bp +9bp 三菱/大和/野村/日興/みずほ
320 17 100 40/10/26 1.521% +10.9bp +10.4bp 日興/野村/みずほ/三菱/大和
321 20 39 43/10/27 1.628% +4bp +3.5bp みずほ/日興/三菱/大和/野村

※発行額:億円

東名高速(2018年6月9日、横浜市青葉区)
東名高速(2018年6月9日、横浜市青葉区)

4ヵ月連続の10年債と5ヵ月連続の20年債、7月以来の17年債の組み合わせ。金融政策変更への思惑で国債利回りが幅を伴って変動するなか、絶対値・スプレッド妙味で10年・17年債が各100億円のディールとなる一方、20年債はボラティリティの高まりで投資家の様子見姿勢が強まり、前回債の170億円の4分の1未満となる39億円にとどまった。スプレッドは、先行銘柄に続き、10年債が国債カーブ+9bp、20年債が+3.5bpへと0.5~1bpタイトニング。17年債は、15年・20年債からの線形補間で+10.4bpに決まった。トランスペアレンシー方式で運営し、アカウントXが17年債に存在し、自己ブックは全ての年限で出ていない。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む