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東大が大学債初の複数本立てで登場、総額175億円

12日、東京大学の3本立て債(AA+:R&I/AAA:JCR、総額175億円、ブックランナー:みずほ/大和/野村)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 対カーブ
4 20 10 45/6/20 2.437% +5.5bp +4bp
5 30 75 55/6/18 3.128% +32bp +32bp
6 40 90 65/3/20 3.516% +42bp +42bp

※発行額:億円

東大本郷キャンパス(2025年6月9日、東京・文京区)

昨年12月の40年債(110億円、2.877%、国債カーブ+32bp、主幹事:みずほ/大和/三菱UFJMS)に続く起債で、これが4回目。今回は、従来からの40年債に、発行体にとって初の20年・30年債を加えた3本立てとした。複数本立ては大学債で初。30年も大学債で初めての年限だった。ボラティリティで難易度が高い超長期ゾーンにあって、20年債が10億円、30年債が75億円、40年債が90億円、総額175億円のディールとなっている。プレサウンディングの段階では全体としてスローだったものの、「サウンディングでガイダンスを明示すると、30年債に生保勢、40年債には海外勢が関心を示した」(みずほ/野村)。POT方式で運営し、アカウントXが20年債に存在し、自己ブックは全ての年限で出ていない。

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