株式・債券の発行市場にフォーカスしたニュースサイト

この記事は有料記事です

京成電鉄債:オッドの9年で+45bp、民鉄の強み生かす

4日、京成電鉄の9年債が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 64
年限 9年
発行額 100億円
表面利率 1.852%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債+45bp
参照国債回号 375
参照国債償還日 2034年6月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2034年6月9日
格付け A+(R&I)
ブックランナー 三菱UFJモルガン・スタンレー
主幹事 みずほ/野村/しんきん

新三河島駅に入線する京成線(2020年12月29日)

オッド年限の9年ゾーンに登場し、マーケティングレンジの下限となる国債+45bpに仕上げ、100億円の発行額に対して570億円ほどのオーダーを取り込んだ。起債環境が改善しているなかで、“トランプ関税”の影響を受けにくい内需系の民鉄セクターであることと、限られた発行額、実質ダブルA格への評価が効果を発揮した。償還ラダーの関係で実現した年限で、発行体の9年債は初めてと見られる。

この記事は有料記事です。全文をお読みいただくには、
法人向けサービス(有料)へのお申し込みが必要です。