15日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の3本立てグローバルドルTLAC債(A1:ムーディーズ/A-:S&P/フィッチ、総額30億ドル、アクティブブックランナー:MS/MUFG)が条件決定した。以下は案件レビュー。
年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対米国債 |
---|---|---|---|---|
6NC5 | 10億ドル | 31/4/24 | 5.159% | +117bp |
6NC5変動 | 5億ドル | 31/4/24 | SOFR+148bp | – |
11NC10 | 15億ドル | 36/4/24 | 5.615% | +127bp |
1月の2本立て債(総額22.5億ドル、6NC5:5.197%・米国債+78bp/11NC10:5.574%・+95bp、アクティブブックランナー:MS/MUFG)に続く登場で、今回は6NC5変動利付債を入れた3本立て。トランプ政権の“関税ショック”で相場が大荒れとなったものの、相互関税を90日間停止するとの措置によって改善に向かっており、このタイミングを捉えて登場した。総額30億ドルに対して100億ドルほどのオーダーを獲得し、スプレッドは6NC5債が米国債+117bp、11NC10債が+127bpと、いずれもイニシャルプライスソーツ(IPT)から28bpタイトな水準に決まっている。
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