7日、東急不動産ホールディングスの35NC5劣後グリーンボンド(GB)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 3
年限 35年(35NC5)
発行額 400億円
表面利率 2.208%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債+107bp
参照国債回号 358
参照国債償還日 2030年3月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2060年3月12日
格付け A-(JCR)
ブックランナー みずほ
主幹事 大和/野村/三菱UFJモルガン・スタンレー

東急不HDの劣後債は2020年12月の35NC5・40NC10債(当時BBB+:JCR、総額700億円、主幹事:みずほ/三菱UFJMS/大和/野村)以来4年3ヵ月ぶり。前回の40NC10サステナビリティボンドに続く2回目のハイブリッドESG債で、今回はGBを選択した。セカンダリーでの劣後債のタイトニングと先行銘柄の好調の流れに乗り、2月28日に条件決定した1ノッチ上のヒューリック35NC5債(A:JCR、600億円、2.102%、同:みずほ/大和/野村/SMBC日興/三菱UFJMS)の国債+107bpに並び、400億円の発行額に対して2700億円程度のオーダーを取り込んだ。1月30日にJCRが格上げ(劣後債:BBB+→A-)したこともポジティブに作用した。
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