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東急債:“両足”ダブルA後初、10年・20年で西の名門に続く

6日、東急の2本立て債(AA-:R&I/AA:JCR、総額300億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還 表面利率 対国債 主幹事
16 10 200 35/3/12 1.781% +29bp 三菱/みずほ/野村/大和/日興/GS
17 20 100 45/3/10 2.477% +31bp みずほ/三菱/野村/大和

※発行額:億円

多摩川駅に入線する目黒線(2024年6月8日)

昨年12月の個人向け5年グリーンボンド(GB、当時A+:R&I/AA-:JCR、100億円、1.01%、国債+28.6bp<CEYE算出>、主幹事:みずほ/三菱UFJMS/大和/SMBC日興)に続く起債だが、機関投資家向けは2022年11月の2本立て債(同、総額200億円、5年・10年、ブックランナー:大和)以来2年4ヵ月ぶり。今年1月にJCRがダブルAマイナスから同フラット、R&IがシングルAプラスからダブルAマイナスに格上げしており、“両足”ダブルA格になってからは初の案件だった。ボラティリティが高いうえ、年度末が近づくタイミングではあったが、民鉄銘柄の希少性と高いクレジットが評価され、10年GBが国債+29bpで200億円の1.9倍程度、20年債が+31bpで100億円の1.2倍程度のオーダーを取り込んだ。10年GBがトランスペアレンシー方式、20年債がPOT方式を採用し、10年GBにアカウントXが存在した一方、自己ブックは両年限ともに出ていない。

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