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兼松2本立て債:希少性と格上げ効果

21日、兼松の2本立て債(A-:R&I/A:JCR、総額120億円、主幹事:三菱UFJモルガン・スタンレー/みずほ/大和)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債
7 5 60 30/02/28 1.475 39
8 7 60 32/02/27 1.836 65

発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp

兼松広告(2021年3月23日、東京・港区)

2016年から公募社債を発行しており、これまでは2本で総額100億円だったが、今回は同120億円での起債となった。3年ぶりの登場で、1月22日のJCRによる格上げ(A-→A)以降は初めて。希少性と格上げの効果で、各60億円の発行額に対し、5年債で約4.5倍、7年債で約3.3倍の最終需要を獲得した。1月29日に総額最大120億円としてアナウンスした。2月12~14日は各年限の発行額を打ち出さずにサウンディングを行い、17日開始のマーケティングで60億円程度、30億円程度とした。POT方式で運営し、アカウントXと自己ブックは出ていない。

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