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九電債:国内電力初の原発対象トランジション

28日、九州電力の2本立てトランジションボンド(A:R&I/AA-:JCR/A3:ムーディーズ、総額300億円、ストラクチャリング・エージェント:みずほ)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 主幹事
526 5 100 29/5/25 0.858% +27bp 三菱/みずほ/日興/大和/野村
527 10 200 34/5/25 1.425% +41bp みずほ/三菱/日興/大和/野村

※発行額:億円

九州電力電気ビル(2023年12月26日、福岡市中央区)

発行体のトランジション債は同じ年限の組み合わせである2022年5月の2本立て債(総額550億円、主幹事:みずほ/野村/三菱UFJMS/大和)以来2年ぶりで、原子力発電所を資金使途としたものは国内電力会社で初のケース。同じ月の電力債を主な参考とし、5年債がタイトサイドの国債+27bp、10年債が下限寄りの+41bpに落ち着き、総額300億円のディールとなった。POT方式を採用し、自己ブックは出ていない。

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