1日、九州電力の5年変動利付債が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 522
年限 5年
発行額 150億円
表面利率 6ヵ月Tibor+30bp(フロアー:0%)
発行価格 100
プライシング基準 Tibor
償還日 2028年12月7日
格付け A(R&I)/AA-(JCR)/A3(ムーディーズ)
ブックランナー みずほ
主幹事 野村
金利上昇リスクに対応するヘッジ商品を求める投資家と、投資家の裾野を広げたい発行体の思惑が一致した案件。光通信が7年変動債(A:R&I/A+:JCR、69億円、6mTibor+126bp、ブックランナー:野村)を今年5月に起債した例があるが、国内では非常に珍しい。6ヵ月Tibor+28~30bpでマーケティングを始め、上限の+30bpで150億円超の買いを集めた。今回の起債を終えて、主幹事は「今後もスポット的ニーズで変動債が続くのではないか」(みずほ)、「電力セクター内での波及効果が期待できる」(野村)としている。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む
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