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九電3本立て債:金利上昇時に絶対値マーケ

14日、九州電力の3本立て債(A:R&I/AA-:JCR/A3:ムーディーズ、総額250億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 主幹事
517 10 100 33/7/25 0.860% +38.2bp# 三菱/日興/大和/野村/みずほ
518 15 50 38/7/23 1.170% +30.6bp# 野村/日興/大和/みずほ/三菱
519 20 100 43/7/24 1.430% +31.7bp# 野村/日興/大和/みずほ/三菱

※発行額:億円、#はキャピタルアイ・ニュース算出

九州電力長崎営業所(長崎市、2018/11/13 撮影 kikuchi)
九州電力長崎営業所(長崎市、2018/11/13 撮影 kikuchi)

2021年6月以来2年1ヵ月ぶりの10年物グリーンボンド(GB)と、ノンラベル15年・20年債の3本で総額250億円の起債。15年債は少なくとも1995年2月以降で初めてで、20年債は2021年4月以来およそ2年3ヵ月ぶりだった。今月の電力債の水準をベースに居所を探り、マーケティング中は金利に上昇圧力がかかっていたものの、10年GBが0.86%、15年債が1.17%、20年債が1.43%と、先行銘柄とあまり変わらない水準に落ち着いた。15年・20年債が6月27日、10年GBが7月3日のサウンディングで運営に入っている。トランスペアレンシー方式で運営し、全ての年限でアカウントXが存在し、自己ブックはいずれもなかった。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む

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