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九州電力債:YCC柔軟化後初の5年電力、欲張らずに+32bp

31日、九州電力の5年債が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 520
年限 5年
発行額 100億円
表面利率 0.539%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債+32bp
参照国債回号 351
参照国債償還日 2028年6月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2028年8月25日
格付け A(R&I)/AA-(JCR)/A3(ムーディーズ)
ブックランナー SMBC日興
主幹事みずほ/大和/野村

原子力発電所を持つ電力会社による一般担保付きの5年債は、5月の中国電力トランジションボンド(A+:R&I、200億円、0.455%、国債+33bp、主幹事:みずほ/SMBC日興/大和/野村/しんきん)を最後に3ヵ月間出ていない。このため、自身のセカンダリー水準を主な参考とし、国債+30bp台前半~半ばでマーケティングを始め、下限寄りの+32bpに落ち着いた。一般担保付きの5年物電力債の供給は久々ゆえに希少性があるものの、九電自体の起債頻度が高いことから、指し値先の参加が必要だった。こうした点を踏まえたうえで、マーケティング2日目に「下限を+32bpに切り上げて歩み寄りを促した」(SMBC日興)ことが奏功し、190億円ほどのオーダーを集めている。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む

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