19日、関西電力の2本立て債(A+:R&I/AA:JCR/A3:ムーディーズ、総額350億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|
562 | 10 | 300 | 34/1/25 | 1.128% | +48bp | みずほ/野村/大和/日興/三菱 |
563 | 20 | 50 | 44/1/25 | 1.796% | +38bp | 三菱/日興/みずほ/野村/大和 |
※発行額:億円
昨年11月に続く10年・20年債で、電力セクターでは今年初めての案件。日銀のマイナス金利解除が当初予想より後ずれする方向のなか、足元の事業債はセカンダリーでのタイトニングを背景に昨年11~12月の水準より低い水準でローンチしている。今回の関電債はこの流れに乗り、10年物が国債+48bp、20年物が+38bpと、それぞれ+60bp、+40bpだった2ヵ月前を最大12bp下回ったうえ、10年債については、増額後の300億円に対して900億円ほどのオーダーを獲得した。
よく読まれている記事
- 2024年4月8日 関電が19年債を準備
- 2024年4月2日 関電が10年・20年債を準備
- 2024年1月16日 関西電力が10年・20年債を準備、主幹事にみずほなど
- 2023年11月17日 関電債:10年16bp拡大・20年+40bp維持、並走なしが追い風
- 2024年4月18日 JERA債:希少性と絶対値、7年は5年プラス4bp