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8日の地方債:千葉市が初ブルー、緑は5本

今月の個別銘柄第2弾と6本のSDGs債が起債された。10年のグリーンボンド(GB)とブルーボンド、5年のGBともに通常債から2bpのグリーニアムを維持。大阪府15年GBは、9月に条件決定した同年限の自身の前回債から1bpタイト化した。

■10年SDGs債
10年物GBのグリーニアムは1月の案件でそれまでの1bpから2bpに広がり、同水準が維持されてきた。直近では、11月17日にグリーン共同発行市場公募地方債(グリーン共同債、500億円、国債カーブ+7bp、主幹事:野村/みずほ/大和)が起債された。グリーン共同債が500億円で登場して需要を吸収し、3bpのプレミアムも試したことからこの市場の心理を冷やし、投資家の許容度も低下した。また、通常債の国債カーブ+9bpでも中央大口の参加が後退しているところで、+7bpにはタイト感も持たれている。ただ、今日の銘柄の消化は問題なかった。

◎千葉市ブルー債(主幹事:三菱UFJモルガン・スタンレー/みずほ)
地方自治体として初めてのブルー債。30億円の発行額に対して27件の投資家が参加し、23件の投資表明があった。千葉市のSDGs債は、同じ主幹事による8月のサステナビリティボンド(10年、50億円)以来で、政令市が同年度に2回SDGs債を発行するのは初めて。今回債は、11月10日に「12月頃に10年債」を起債することを知らせ、24日の市長会見でラベルをブルーとすることを公表し、発行額の30億円もアナウンスした。28日にはブルー債に関するWEBセミナーも開催している。

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