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滋賀県10年債:SLB初のプレミアム、3倍近い需要

13日、滋賀県の10年サステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)が条件決定した。以下は案件レビュー。

彦根城(読者提供、2008年4月9日)
彦根城(読者提供、2008年4月9日)

回号 2
決定方式 主幹事方式
年限 10年
発行額 50億円
表面利率 0.795%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債+10bp/国債カーブ+8bp
参照国債回号 371
参照国債償還日 2033年6月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2033年9月29日
主幹事 みずほ/三菱UFJモルガン・スタンレー
SDGs債種別 SLB
第三者評価機関 JCR
サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)/債券特性 「2030年度に滋賀県庁の温室効果ガス排出量を2014年度比50%削減」を設定し、未達成時には、温室効果ガス削減に資する事業の財源となる県基金に対して、発行額の0.1%を拠出する。

2022年度に国内自治体として初めてSLBを発行して以来2回目で、滋賀県は依然としてSLBを発行する唯一の団体。今回は自治体SLBで初めてプレミアムが生じ、今月の通常債を2bp下回る国債カーブ+8bpで条件決定した。発行額の50億円に対して約2.8倍のオーダーと、初回の57件を上回る59件の投資表明を得ている。

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