14日、エア・ウォーターの2本立て債(AA-:JCR、総額300億円、主幹事:SMBC日興/大和/みずほ)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 基準 |
---|---|---|---|---|---|---|
10 | 5 | 200 | 28/07/21 | 0.405 | 27 | 国債 |
11 | 10 | 100 | 33/07/21 | 0.840 | 36.2# | 絶対値 |
発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp(#付きはC-EYE算出)
金利の上昇が、スプレッドプライシングの5年債に追い風、絶対値プライシングの10年債には逆風となった。5年債はタイトサイドで、10年債はワイドサイドに着地した。ただ、5年債の増額によって当初の目標である総額最大300億円は達成している。起債をアナウンスした当日の6月30日にJCRがシングルAプラスからダブルAマイナスに格上げし、ダブルAクラスの水準を探った。7月6日のサウンディングで運営に入っている。増額含みの運営が初めてだったこともあり、判断に時間的余裕を持たせるため、比較的長い5日間をマーケティング期間に取った。トランスペアレンシー方式を採用し、アカウントXと自己ブックはなかった。発行体の登場は昨年6月の5年債以来。
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