22日、jig.jpが東証グロースに上場した。初値は公開価格の340円を40%上回る476円を付け、472円で引けた。フィーチャーフォンのインターネットブラウザ「jigブラウザ」に始まり、複数のシステムの開発を経て、動画・ラジオの生配信アプリ「ふわっち」の提供を2015年9月に開始した。原則無料の配信で、視聴者は、配信中の画面に表示されるコメント欄に自身のコメントを送るなどしてコミュニケーションを取りつつ、無料や有料アイテムを使いライブ画面を盛り上げる。占部哲之社長が東京証券取引所で上場会見を行った。 ―初値の評価は ―総売り上げに占める、ふわっちの割合はどれぐらいか ―今期の見通しも含めここ数年そうか ―なぜ今IPOをしたのか ―それはふわっちが、かなり安定してきて急に下振れすることはないだろうと普通に考えているという理解で良いか ―高専生にフォーカスした人材採用のコンセプトは ―人材の採用計画は ―今までに複数のサービスを柔軟に開発してきたとのことだが、そういったことができる背景には、市場に対する先見の明があるのか、後発であってもキャッチアップできる技術力があるのか、あるいはその両方か 1つは福野会長が技術面に非常に強いプログラマー出身の創業者であることだ。技術面からの新サービス探索に長けている。そのほかのメンバーは市場や競合の面からそのようなものを取ってくる目を持っている。その意味で新しいサービスの模索が順調だ。 さらに、高いサービス開発力で、競合に対するキャッチアップや、サービス運営の際にアドバンテージを加えていく部分も順調に進んでいる。 ―開発拠点を、今年の7月に新築移転したが、会社や地元にとって鯖江(福井県)に開発拠点を置く意義をどう感じているのか 7月に新開発センターという箱ができたので、それが加速した。東京ではないがその魅力的な場所に集まってもらい、地方都市なので定着してもらえる。 地元にとっては、我々は福井と東京の2拠点体制を取っていて、福井側で、鯖江市や福井県といった自治体と非常に密なコミュニケーションがある。拠点があるだけではなくて、オープンデータプラットフォームといい、公共団体のデータを一般に開放する手伝いをしている。また、ichigojamという子供向けのパソコンで、自治体や地域にCSRを展開している。地元側にも意義を感じてもらえているのではないか。 ―福野会長は主に地元で、「地元をサイバーバレーに」という話を時々しているが、直接jig.jpの事業に関わってくることはあるのか CSR活動に関しても、デジタル庁を中心に諸々のレベルでの推進が行われている。そのようなトレンドも合わせて、「これは事業として非常に盛り上がっていく、CSR活動の域を脱して主要事業としてもあり得る」という見込みが出た折には、主要事業として検討していく流れや可能性がある。 ―大きな投資の考えは また、それ以外にも新規事業、ダイナミックな事業も、高い開発力をベースに挑戦していくが、出てきた折には大きな投資も検討していく。 ―長期的な事業の数値目標があれば教えてほしい 既存事業は着実な成長が見込まれる。新規事業のバーチャル配信とデジタルコンテンツ販売、やや先のライブコマースの新規事業の部分は、プラスアルファとなる見込みだ。 ―新規事業が実現していくスパンはどの程度か ―そうなった時点では、どのぐらいの売上高の規模になるのか 大庭淳一取締役:具体的な数字について決定しているものはない。 ―バーチャル配信機能の提供は、いわゆるVTuber的なものを想定しているのか ―動きとしては、ANYCOLOR<5032>やCOVERのようなことをするのか。プラットフォームでありながら事務所的な機能も兼ねていく展開か ―いわゆるUGC(User Generated Contents=サービスの利用者が作り出すコンテンツ)的なものも含めていろいろ人たちがバーチャルで配信しつつ、若年層の取り込みも狙えるかもしれないというところか バーチャル配信が成立すると、現状は30~40歳代のユーザーが中心だが、20歳代も取り込めていけるのではないか。今、足元で20歳代もかなり増えてきている状況で、それをベースに、バーチャル配信をキーにその部分を強化できる。 ―福野会長は今後どのような立場でいくのか。赤浦徹氏は社外取締役でこのまま残るのか ―大株主のインキュベイトキャピタル5号投資事業有限責任組合の株はまだ残るのか ―今日の段階ではまだ残っていてこれから売っていくということか [キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平] |
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