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商工中金債:AT1人気を享受、需要3倍超

10日、商工組合中央金庫の永久NC5年1ヵ月債が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 3
発行額 200億円
表面利率 2030年11月9日まで2.520%、翌日以降6ヵ月Tibor+105bp(フロアー:0%)
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債カーブ+127bp
プライシング基準 JGB
格付け A-(R&I)/A(JCR)
コール条項 2030年11月9日以降の各利払日に100で可能
ブックランナー 野村
主幹事 みずほ/大和

商工中金(2025年4月29日、名古屋市中区)

先行したメガバンク債の水準を参考に、一定の上乗せとなる国債+127bpに着地した。シニア債や期限付き劣後債よりスプレッドが乗る案件への投資機会が注目されて人気化。発行額の200億円に対して約3.1倍の最終需要を獲得した。商工中金のAT1債は昨年2月以来で、今年6月に政府保有株式の売却が終了してからは初めて。

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