13日、地方公共団体金融機構の10年債が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 192
年限 10年
発行額 170億円
表面利率 1.671%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債+22bp/カーブ+20bp
参照国債回号 378
参照国債償還日 2035年3月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2035年5月28日
格付け AA+(R&I)/A1(ムーディーズ)/A+(S&P)
主幹事 SMBC日興/三菱UFJモルガン・スタンレー

今月の10年物地方債がセカンダリーでのワイドニングを反映した国債カーブ+20bpと、4月の+15bpから5bp上方修正した。地方金融機構債はこれに倣って同幅で調整し、地方債フラットを維持した。前月の6bpと合わせた2ヵ月での累計は11bpに上り、大台のスプレッドも評価され、170億円のディールとなった。一方、4月の第191回債(1.522%、主幹事:野村/みずほ)の200億円を30億円下回っており、これには出納整理期間中であることや、地方債の大量供給などが影響したようだ。
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