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住友不動産10年債:金利上昇もキャンセルは出ず

住友不動産田町駅前ビル(2023年8月8日、東京・港区)
住友不動産田町駅前ビル(2023年8月8日、東京・港区)

31日、住友不動産の10年グリーンボンド(GB)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 116
年限 10年
発行額 100億円
表面利率 0.980%
ローンチ・スプレッド 国債+24.9bp程度<CEYE算出>
参照国債回号 373
参照国債償還日 2033年12月20日
プライシング基準 絶対値
償還日 2034年2月6日
格付け AA-(R&I)/AA(JCR)
ブックランナー 大和/野村/みずほ/三菱UFJモルガン・スタンレー

日銀会合前に1%未満で投資家を募り、当時の逆算スプレッドである国債+30bp台に妙味を感じた先による予約札で100億円ほどの潜在需要を確認した。日銀会合後に金利が急上昇し、スプレッドが目減りしたものの、「1月19日にJCRから1ノッチ格上げされ、高いクレジットへの安心感と10年物事業債への投資機会が優先された」(大和)。マーケティングに入ると検討札がオーダー化し、0.98%で今日のローンチを迎えた。社債市場への登場は昨年12月の5年債以来だが、10年債は同6月までさかのぼる。
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