12日、地方公共団体金融機構の3本立て債(AA+:R&I/A1:ムーディーズ/A+:S&P、総額590億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。
年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|
5 | 170 | 28/12/28 | 0.453% | +10bp | +10bp | 野村/日興/大和 |
10 | 250 | 33/12/28 | 0.876% | +11bp | +9bp | 大和/日興 |
20 | 170 | 43/12/28 | 1.576% | +5bp | +3.5bp | 野村/三菱/東海東京 |
※発行額:億円
6月以来の5年債と毎月発行の10年債、10月以来の20年債の組み合わせ。国内外の金融政策への思惑で相場が激しく動くなか、発行体が持つ独自の投資家層が支えとなり、いずれも地方債並みのスプレッドに着地した。そのうえ、5年・20年債が各170億円、10年債が250億円に増額し、総額590億円のディールとなっている。トランスペアレンシー方式で運営し、10年債にアカウントXが存在し、自己ブックはいずれも出ていない。
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