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JICA:関東大震災から100年で防災・復興ボンド、新規53件

8日、国際協力機構(JICA)の3本立てサステナビリティボンド(防災・復興ボンド、AA+:R&I/A+:S&P、総額320億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 対カーブ 主幹事
75 5 100 28/9/20 0.349% +12bp +12bp 野村/大和/東海東京
76 10 120 33/6/20 0.747% +10bp +10bp 野村/日興/大和/東海東京
77 20 100 43/6/19 1.404% +4bp +4bp 大和/日興/しんきん/みずほ

※発行額:億円

JICA地球ひろば(2017年8月17日)
JICA地球ひろば(2017年8月17日)

年に1回のテーマ債。2021年9月には、ジェンダー平等や女性のエンパワメントなどを目的とした2本立てジェンダーボンド(総額200億円、10年:0.110%・国債カーブ+6bp、20年:0.439%・+2bp)を発行しており、国内初の試みが話題となった。自然災害が近年頻発し、途上国に与える影響が甚大化しているなか、今年は1923年9月の関東大震災から100年という節目の年であることから、5年・10年・20年物の防災・復興債として起債することとした。話題性のあるテーマ債であることを強みに、全ての年限で地方債フラットのスプレッドと増額を実現。最終的に320億円のディールに仕上げている。5年債は発行体にとって初のホールセール債。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む

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