9日、NTTファイナンスの11本立て外債(A3:ムーディーズ/A-:S&P、計112.5億ドル・55億ユーロ、ブックランナー:MS/JPM/シティ/BofA/GS/BNPP/バークレイズ/野村/SMBC日興/みずほ/大和)が条件決定した。以下は案件レビュー。
| 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | ローンチ・スプレッド |
|---|---|---|---|---|
| 2 | 12.5億ドル | 27/7/16 | 4.567% | 米国債+72bp |
| 3 | 15億ドル | 28/7/16 | 4.620% | 米国債+82bp |
| 3 | 5億ドル | 28/7/16 | SOFR+108bp | – |
| 5 | 25億ドル | 30/7/16 | 4.876% | 米国債+97bp |
| 5 | 5億ドル | 30/7/16 | SOFR+131bp | – |
| 7 | 25億ドル | 32/7/16 | 5.171% | 米国債+107bp |
| 10 | 25億ドル | 35/7/16 | 5.502% | 米国債+117bp |
| 2 | 15億ユーロ | 27/7/16 | 3mE+50bp | – |
| 3.67 | 10億ユーロ | 29/3/16 | 2.906% | MS+75bp |
| 8 | 15億ユーロ | 33/7/16 | 3.678% | MS+118bp |
| 12 | 15億ユーロ | 37/7/16 | 4.091% | MS+138bp |

6月19日に成立したNTTによるNTTデータグループの株式公開買い付け(TOB)で、買い付け資金をブリッジローンで調達しており、このリファイナンスのための起債。ドルで計112億5000万ドル、ユーロで同55億ユーロ、総額はドル換算で177億ドル、円換算では2兆5000億円規模の超大型ディールで、本邦発行体による過去最大の外債となった。ドル債はイニシャルプライスソーツ(IPT)から38bp、ユーロ建て債は25~35bpタイトな水準に着地し、それぞれ700億ドル超、240億ユーロ程度の最終需要を取り込んだ。NTTFの外債は昨年6月の3本立てドル債(当時A1:ムーディーズ/A:S&P、総額23.5億ドル、3年・5年・7年、ブックランナー:JPM/BofA/BNPP/シティ/バークレイズ/野村/みずほ/SMBC日興/大和)以来1年ぶり。
よく読まれている記事
2025年10月23日 SBGが7月に続く大型外債、ドル・ユーロ建て劣後で4356億円
2025年10月17日 東京都:世界初のCBI認証付きレジリエンス債、継続発行に期待
2025年9月30日 SMFG11NC10TLAC債:ユーロ建てでも初のコーラブル
2025年9月26日 三菱地所5年ドル債:「丸の内の大家さん」の初回ベンチマーク
2025年9月10日 デンソー5年債:FV-5bpに41億ドル超、トヨタ系+強固な基盤に評価