6日、野村ホールディングスの5本立て劣後債(総額2200億円、ブックランナー:野村)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 格付け | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
劣後4 | 永久NC5.08 | A-(J) | 900 | – | 2.437% | – | +142bp |
劣後5 | 永久NC7.08 | A-(J) | 300 | – | 2.747% | – | +160bp |
劣後6 | 永久NC10.08 | A-(J) | 300 | – | 3.095% | – | +162bp |
劣後3 | 10NC5 | A(R)/A+(J) | 600 | 35/6/20 | 1.983% | +97.0bp# | – |
劣後4 | 10NC5 | A(R)/A+(J) | 100 | 35/6/12 | 1.983% | +97bp | – |
※発行額:億円、#はキャピタルアイ・ニュース算出

計1500億円のAT1債と、リテール債を含む同700億円のB3T2債の5本立てで総額2200億円の案件。AT1債はメガバンク銘柄、機関投資家向けのB3T2債は地銀銘柄との比較で居所を探った。メガバンク銘柄でNC5債とNC10債の段差が5bpにとどまったのに対し、野村HD債ではNC5年1ヵ月債(以降NC5債)からカーブを立たせ、NC10年1ヵ月債(同NC10債)のスプレッド妙味を訴求した。この結果、NC10債寄りで決まったNC7年1ヵ月債(同NC7債)とともに300億円超のオーダーを獲得している。
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