29日、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)の2本立て永久劣後債(総額2400億円)と三井住友トラストグループ(SMTG)の永久NC5劣後債が条件決定した。以下は案件レビュー。
発行体名 | 格付け | 年限 | 発行額 | 表面利率 | 対カーブ | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|
SMTG | A-(R)/A(J) | 永久NC5 | 500 | 2.274 | 122 | 大和/野村/日興 |
SMFG | A(R)/(J) | 永久NC5 | 1800 | 2.254 | 120 | 日興 |
SMFG | A(R)/(J) | 永久NC10 | 600 | 2.793 | 125 | 日興 |
発行額:億円/表面利率:%/対カーブ:+bp

SMFG永久債は、NC5債が国債カーブ+120bp、NC10債が+125bpと、2023年3月のAT1債ショック以降で最もタイトな水準に決まったうえ、自身によるAT1債として、過去最大の総額2400億円となった。SMTG債は+122bpに落ち着き、SMFG債との格差が2bpにとどまった。どちらも環境の好転という追い風を受けているうえ、SMTG債は3大メガバンク銘柄と比べた希少性が買いを促した。
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