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野村総研5年債:初の公募STで国債+35bp

13日、野村総合研究所の5年セキュリティトークン(ST)債が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 15
年限 5年
発行額 30億円
表面利率 1.483%
発行価格 100
ローンチ・スプレッド 国債+35bp
参照国債回号 358
参照国債償還日 2030年3月20日
プライシング基準 JGB
償還日 2030年3月14日
格付け AA-(R&I)
ブックランナー 野村
ストラクチャリング・エージェント 野村

野村総合研究所グループ広告(2022年10月27日、天王寺駅)

発行体にとって初の公募ST債。デジタルボンドとも呼ばれるこのタイプの商品は、直近ではトヨタファイナンスが個人向けの1年物ST債(AAA:R&I、10億円、0.830%、ブックランナー:大和)を2月19日にローンチしているが、機関投資家向けは日立製作所による2023年12月の5年グリーン・デジタル・トラック・ボンド(GDTB、AA-:R&I/A3:ムーディーズ、100億円、0.598%、国債+31bp、同:野村)以来1年3ヵ月ぶりだった。「セカンダリー水準や足元の市場環境、ST債の流動性プレミアムなどを踏まえた」(野村)うえでのマーケティングとなり、国債+35bpで30億円の需要を獲得した。

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