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東京ガス債:2年ぶりのシニア、20年は地下鉄の下

7日、東京ガスの2本立て債(AA+:R&I、総額200億円、主幹事:野村/SMBC日興/みずほ/三菱UFJMS/大和)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 対カーブ
74 10 100 34/3/13 0.971% +25bp +22bp
73 20 100 44/3/11 1.647% +19.5bp +18bp

※発行額:億円

東京ガス本社(2020年12月25日、東京・港区)

発行体は2022年12月に2本立て劣後トランジションボンド(AA-:R&I、総額198億円、60NC5・60NC10、主幹事:みずほ/三菱UFJMS/大和/野村/SMBC日興)を発行しているが、シニア債の起債となると同2月の2本立てトランジション債(総額200億円、同:みずほ/野村)以来2年ぶり。需給が良好なところでの「トップクレジットネーム」(みずほ)による「待望のシニア債」(SMBC日興)が中央を含む幅広い投資家から注目され、10年債が国債カーブ+22bp、20年債が+18bpに着地し、後者は先行ユーティリティ銘柄の1bp内側に入り込んだ。いずれもマーケティングレンジ下限でのプライシングで、各100億円の発行額に対して、それぞれ520億円程度、330億円程度のオーダーを取り込んでいる。トランスペアレンシー方式で運営し、両年限ともにアカウントXが存在した一方、自己ブックは出ていない。

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