11日、地方公共団体金融機構の3本立て債(AA+:R&I/A1:ムーディーズ/A+:S&P、総額520億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
173 | 10 | 250 | 33/10/28 | 0.870% | +9.5bp | +9bp | みずほ/日興 |
108 | 20 | 150 | 43/10/28 | 1.562% | +5bp | +3.5bp | 大和/みずほ/三菱 |
18 | 30 | 120 | 53/10/28 | 1.841% | +10.5bp | +10bp | 日興/野村/みずほ |
※発行額:億円
9月に続く10年・20年債と、5月の第17回債(210億円、1.332%、国債カーブ+10bp、主幹事:SMBC日興/三菱UFJMS/BNPP)以来の30年債の組み合わせ。30年債は以前から上期と下期に1回ずつ発行している。タイトニングの進行や高いボラティリティで投資家の慎重姿勢が強まっていたものの、「長い時間をかけて築いてきた投資家基盤が強み」(みずほ)となり、10年・20年債が予定額を超過するオーダーを取り込み、30年債は100億円程度から120億円への増額を達成。スプレッドは、手前2年限が先行地方債に合わせて国債カーブ+9bpと+3.5bpにタイト化させ、30年債は+10bpを踏襲した。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む
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