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上場会見:辻・本郷ITC<476A>、M&Aで専業人材狙う

19日、辻・本郷ITコンサルティングが東証スタンダード市場に上場した。公開価格の1850円を61.08%上回る2980円の初値を付け、2810円で引けた。黒仁田健社長が東京証券取引所で上場会見を行った。

調達資金の使途やM&Aについての考えを説明する黒仁田社長

 

―初値の受け止めは
期待を感じてもらって、公募価格より高い水準になったのはありがたい。中堅・中小企業のDXというのは非常に分かりづらいテーマだと思うが、社会的な課題だとも考えているので、そういったメッセージを投資家に理解してもらうために、積極的なコミュニケーションをして、企業価値を上げていきたい。

―調達した資金の使い道について
大きく2点だ。経営課題でもあるが、特に専門人材をより確保するために使いたい。オフィスが非常に手狭であるため、採用戦略や働く環境を含め、オフィス移転に拡充していきたい。

―士業のネットワークはどの程度までカバーされているか
士業の中でも辻・本郷税理士法人は国内最大手の会計事務所と言われており、現在はグループではあるが、その先にある中小企業の課題に前期から注力しており、まだやりきれていない部分もある。まずは足元にある辻・本郷グループの案件を数多く創出し、これがほかの会計事務所や社労士事務所でそのような相談事が非常に多くあるので、連携を強化していきたいと考える。現在は60事務所程度と連携をしているので、その数を増やしたい。

―士業向けプラットフォームサービス「withDX」は、既に存在しているのか
開発しており、年明け以降に(完成する)。

―プラットフォームサービス「withDX」の構想や具体的な説明は
60事務所は契約ベースのものだが、それをもう少しシステム化して、プラットフォーム上で、案件を問い合わせしてもらったり、繋いでもらったりするためのベータ版を作っている。1つは、士業が相談されたことを通じて、連携できるものだが、ここに必要な機能を付け加えて、士業のプラットフォームにしたいという構想を持っている。

―今後もM&Aを実施していくのか。実施する頻度や考え・戦略について
M&Aを活用しながら、事業を成長させていきたい。2つの軸でM&Aのことを考えている。1点目は、コンサルティング事業とオペレーション事業があるが、ここは人が財産であるため、優秀な専門人材を増やしていく。採用の視点を含めたコンサルティングとオペレーションのM&Aが1つだ。もう1点が機能の拡張だ。例えば、サイバーセキュリティやAIに対してのM&Aの案件があれば、積極的にやって機能の拡充をしていきたい。

[キャピタルアイ・ニュース 北谷 梨夏]