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NTTF3本立て債:大量増発懸念を払拭

NTTファイナンス(2025年4月28日、名古屋市東区)

5日、NTTファイナンスの3本立て債(AA+:R&I/AAA:JCR、総額1500億円、主幹事:日興/みずほ/野村/三菱/大和)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債
39 5 800 2030/9/20 1.573 44
40 7 200 2032/6/18 1.746 47
41 10 500 2035/6/20 2.145 57

発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp

7月9日にドル・ユーロの2通貨で計2兆5000億円相当と、本邦発行体による外債として過去最大規模の調達を行い、その約2ヵ月後に円債市場に登場した。NTTデータグループの株式公開買い付け(TOB)などの、大型投資に伴う新発債の大量増発懸念があったなか、アナウンスで発行額に2000億円の上限を設けたほか、IRを通じて「適切な需給コントロールによるセカンダリー水準の適正化」というコンセプトを説明し、懸念の払拭に努めた。これが買い安心感につながり、総額1500億円の発行額に対して約1700億円のオーダーを獲得。200億円ほどの超過需要を残す形で起債を終えた。

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