
5日、NTTファイナンスの3本立て債(AA+:R&I/AAA:JCR、総額1500億円、主幹事:日興/みずほ/野村/三菱/大和)が条件決定した。以下は案件レビュー。
| 回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 |
|---|---|---|---|---|---|
| 39 | 5 | 800 | 2030/9/20 | 1.573 | 44 |
| 40 | 7 | 200 | 2032/6/18 | 1.746 | 47 |
| 41 | 10 | 500 | 2035/6/20 | 2.145 | 57 |
発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp
7月9日にドル・ユーロの2通貨で計2兆5000億円相当と、本邦発行体による外債として過去最大規模の調達を行い、その約2ヵ月後に円債市場に登場した。NTTデータグループの株式公開買い付け(TOB)などの、大型投資に伴う新発債の大量増発懸念があったなか、アナウンスで発行額に2000億円の上限を設けたほか、IRを通じて「適切な需給コントロールによるセカンダリー水準の適正化」というコンセプトを説明し、懸念の払拭に努めた。これが買い安心感につながり、総額1500億円の発行額に対して約1700億円のオーダーを獲得。200億円ほどの超過需要を残す形で起債を終えた。
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