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高速道路機構債:先行並みで5年・62億円、20年・99億円

17日、日本高速道路保有・債務返済機構の2本立てソーシャルボンド(AA+:R&I/A1:ムーディーズ、総額161億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。

回号 年限 発行額 償還日 表面利率 対国債 対カーブ 主幹事
340 5 62 30/4/25 1.001% +15.5bp +15bp 大和/日興/三菱/みずほ/野村
341 20 99 45/4/25 2.285% +4.5bp +4.5bp 日興/大和/三菱/野村/みずほ

※発行額:億円

大阪市内を通る阪神高速11号池田線(2024年10月22日)

“トランプ関税”によってマーケットが大荒れとなった後に登場し、5年債が国債カーブ+15bpで62億円、20年債が+4.5bpで99億円、総額161億円のディールとなった。機構の5年債は昨年6月以来10ヵ月ぶり、20年債は同12月以来4ヵ月ぶり。「100円での購入ニーズ」(大和)に加え、「希少性を評価した買い」(SMBC日興)を取り込んでいる。どちらの年限も先行銘柄や前回債並みのスプレッドではあるものの、5年物はセカンダリーでの公共債のワイドニングを受け、同じ月の日本政策投資銀行債(AA+:R&I/AAA:JCR/A1:ムーディーズ/A:S&P)がそれまでの財投機関債の+9bpから6bp調整しており、これに倣った結果だった。

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