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20年定償債:1億円刻みで増額

9日の地方債市場では、名古屋市と堺市の20年定時償還債が条件決定した。以下は案件レビュー。

発行体名 最終年限 平均年限 発行額 表面利率 対国債 主幹事
名古屋市 20 10.25 104 1.101 25 野村/三菱/日興
堺市 20 10.25 51 1.101 25 みずほ/三菱/日興

発行額:億円/表面利率:%/対国債:+bp

名古屋市地下鉄名城線(栄、名古屋 2017/12/21 撮影 kikuchi)
名古屋市地下鉄名城線(栄、名古屋 2017/12/21 撮影 kikuchi)

10月の案件並みの国債+25bpに決まり、名古屋市債が104億円、堺市債が51億円と、どちらも需要に合わせた発行額とした。日銀会合前後に10年物国債の利回りが大きく変動し、投資家層が薄い定償債の需要は危ぶまれたものの、問題なく消化した。平均残存年限が10.25年で、10年満期一括償還債(0.9%台半ば~後半、国債カーブ+9bp)対比の利回りとスプレッド妙味が存在し、投資機会を優先する動きが見られた。名古屋市と堺市の20年定償債の発行はいずれも2年以上ぶりであり、希少性への好感もあった。キャピタルアイ・ニュースで続きを読む