9日の地方債市場では、札幌市(A1:ムーディーズ)と名古屋市(同)の20年債が条件決定した。以下は案件レビュー。
発行体 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
札幌市 | 20 | 120 | 45/5/19 | 2.384% | +4bp | +3bp | 大和/日興/みずほ |
名古屋市 | 20 | 120 | 45/5/19 | 2.384% | +4bp | +3bp | 三菱/野村/岡三 |
※発行額:億円

今年度の20年物地方債は、4月4日に千葉県債と大阪市債(A1:ムーディーズ/A+:S&P)が登場し、先行銘柄の水準である国債カーブ+3bpを踏襲した。今月の5年・10年物が“関税ショック”の影響で4月の+14bpと+15bpから両年限とも+20bpへと5~6bpワイド化し、2ヵ月続けて大幅なスプレッド調整を強いられた。一方、ボラティリティが高い状況にあっても20年ゾーンにはワイドニングを求める声は上がらず、+3bpを維持。札幌市債と名古屋市債はいずれも100億円程度で始め、120億円に増額している。
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