
10日、日本政策投資銀行の3本立て債(AA+:R&I/AAA:JCR/A1:ムーディーズ/A:S&P、総額900億円)が条件決定した。以下は案件レビュー。
回号 | 年限 | 発行額 | 償還日 | 表面利率 | 対国債 | 対カーブ | 主幹事 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
197 | 3 | 405 | 2028/4/17 | 0.854 | 11.5 | 11 | 日興/みずほ/野村/バークレイズ |
198 | 5 | 342 | 2030/4/17 | 1.097 | 15.5 | 15 | 日興/みずほ/野村/岡三/東海東京 |
199 | 10 | 153 | 2035/4/17 | 1.532 | 17 | 16 | 日興/みずほ/野村/岡三/東海東京 |
発行額:億円/表面利率:%/対国債・対カーブ:+bp
3年債が1月の前回債と同じ国債カーブ+11bpに落ち着いた一方、5年債は+15bp、10年債は+16bpにワイド化し、先行銘柄からの調整幅はいずれも6bpとなっている。今月の地方債が5年物で+14bp、10年物では+15bpに上方修正したため、1bpの格差が維持されている。”トランプ関税”などでベース金利の動きが極めて不安定だったものの、発行体として初めての1億円刻みで需要を募り、3年債を軸に総額900億円の起債を実現した。
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