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上場会見:テラテクノロジー<483A>、信頼のリピート開発

23日、テラテクノロジー<483A>が東証スタンダード市場に上場した。公開価格の2090円を38.95%上回る2904円の初値を付け、2425円で引けた。宮本一成代表が東京証券取引所で上場会見を行った。

技術に対する要求の大きい社会性が高いシステム開発を得意とすると話す宮本代表

―公開価格を39%上回った初値の受け止めは
今日からパブリックカンパニーと市場から評価され、良いスタートが切れた。

―上場から5年以内に時価総額100億円となることが求められ、現状で50億円未満だが、どのように拡大させていくのか
我々は正社員によってプロジェクトを運営して成長したい。技術者を増やすことで全体を成長させたい。今、技術者を年平均8%増やしたい。それでおよそ5年で1.5倍ぐらいになろうかと思う。着実に8%ずつ成長させる。現在は50億円ぐらいという話だったが、2倍程度にしていきたい。

―技術力が高いとのことだが、IT系の上場企業は多く、差別化要素が分かりにくい。技術的な側面で競合と認識しているのはどんな会社か
特に競合という認識はない。我々はコンペで出品することはあまりなく、継続してシステムを開発していて顧客のリピート率が90%になっている。顧客のシステムを最初に開発して、それを運用・保守して信頼関係を築き、3~4年後ぐらいにビジネス状況の変更に合わせて、次のシステム開発のリピート受注を実現している。その意味では、技術力が評価されており、どこかを意識しているというよりは、顧客に信頼されていると考えている。

―新卒社員の定着率の高さが強みだが、その具体的な理由は
まず、当社は採用活動を成功させている。これまでの活動でデータが蓄積し、その分析で、どうすれば当社にマッチする人材を採れるか、採用戦略を立てて対応することが成功の要因と見ている。それがうまくいって過去4年間に技術者を10%増加することができた。これらの社員を手厚い研修制度で育成している。

―新卒の話が中心だったが、中途採用の状況は
新卒を社員の10%ぐらい採用しようという目標がある。(新卒の3年後)定着率が96%で離職が4%、中途採用で社員数を2%程度増やす。10%を新卒で採用し、4%が離職して6%になり、2%を採用して8%の成長と考えている

―内部留保が順調に溜まっているだろうが、成長に向けて資金をどう使っていくのか
まずは人材の育成。優秀な技術者の育成が重要になってくるので、人的投資をしたい。その後は、いろいろなサービスの提供も必要ではないか。いろいろと比較しながら、そうした領域への研究開発も進めたい。

―いろいろなサービスの提供とは、例えば、既に提供しているビジネスチャットなどか
ビジネスチャットサービスを4年前に出して顧客が着実に拡大している。大手ではSlackなどがあるが、利用者数が増えるとコストが増える。大手企業は社員数が多いので利用範囲を拡大するとコストかかるが、我々はそのコストを抑えているので非常に好評を得ている。これは契約者数が増えると、利益率が高くなるので、そのようなサービスも展開したい。

―直請け比率が高まっているが、その背景や要因は何か
直接取引、プライムとなる関係は、ずっと増えていて今後も増やしていきたい。最大の要因は、いろいろな繋がりで顧客から声をかけてもらうことが多いからではないか。我々は企業の基幹業務、その企業にとって重要な業務のシステムを手掛けることが多い。

そうすると、顧客が提案書を見て、「じゃあ、おたくに発注する」というのではなく、長い関係のなかで我々を信頼して発注してもらう。それを積み重ねている側面があるので、直接取引も拡大していると言えるのではないか。

[キャピタルアイ・ニュース 鈴木 洋平]